本当に梅干は身体にいいの?
日本古来より、言い伝えられて親しまれてきた梅干には
食べることに
よってどんな効果があるのでしょうか。  



梅は、成分のクエン酸が エネルギー代謝を活発にして、食べたものが効率よくエネルギーに変える働きがあります。 つまり、食べたものが中性脂肪などとなって体に残らないようにしてくれるのです。
科学的にもずいぶん明らかになってきた梅の効果は、殺菌、解毒、疲労回復、老化予防などで素晴らしい働きが沢山あります。


【梅干の健康効果】
・血液を弱アルカリ性に保つ
肉類などの酸性食品を摂り過ぎると健康のバランスが崩れるため、アルカリ性食品を補うことでカラダを調整することが大切です。こんな時に梅干しは最適。梅干を食べることで血液を弱アルカリ性に保つことができ、血液がきれいサラサラになる効果もあります。肝臓等の器官が正常に機能する健康な体を維持するこ とは、同時に美容の効果をもたらし、そして、それは老化防止にもなるのです。


・整腸作用・殺菌作用 
梅干の中のカテキン酸は抗菌・滅菌の働きとともに、消炎などの整腸機能も認められています。よくお母さんが、お弁当のごはんの上に梅干を乗せるのは実はとても理にかなった理由があったのです。

・解毒作用
梅の成分であるピクリン酸、クエン酸が乗り物酔い、二日酔い、食中毒などを解消すると言われています。それは、梅の効能により腎臓、肝臓の働きを助けているからです。


・疲労回復
梅に豊富に含まれるクエン酸は食べ物がエネルギーに変化する過程で代謝をスムーズにし、老廃物を体外へ排泄する働きがあります。またクエン酸には、カルシ ウムの体内吸収率を高める働きもあります。このクエン酸による疲労回復の効果をさらに高めるには、細かく刻んだ梅干(クエン酸)とネギ(アリシン)と海苔(ビ タミンB1)を一緒に食べてください。さらにパワーの源となるごはん(糖質)と一緒にたべると毎日の食卓が華やかになります。


・血糖値を下げる効果
梅干を食べるとインスリンの働きが高まり、血糖値を下げ、ひいては糖尿病や高脂血症の予防効果につながります。つまり梅を食べるとアディポネクチンが増加してインスリンが働きやすくなるというわけです。

※糖尿病になるとアディポネクチンの血中濃度が下がり、アディポネクチンの濃度を上げると血糖値を下げるインシュリン感受性が高まるといわれています。

・胃への効果
人間は梅干のように刺激となるものを食べた時、体を守ろうとする働きがあります。
酸っぱい刺激を脳が感じると、胃を痛めないように胃粘液の分泌が促され、胃壁が守られることになります。これらにより胃が活発に動く事につながります。


・胃ガンの予防
梅干には、胃ガンの原因となるピロリ菌を抑制するシリンガレシノール(梅リグナンの有効成分)という成分が含まれています。つまり梅を毎日食べていると、 ピロリ菌による胃のダメージが少なく、和歌山県のみなべ町の人は毎日梅を欠かさず食べているから胃ガンの人は少ないという統計すらあるほどです。梅干もいいが、梅を漬けるとき に出る梅酢なら成分が十分に溶け出しており、いろいろな料理にも使えます。梅酢は梅を漬けてから1カ月後に使えるようになります。梅酢と味噌の冷や汁や、野菜の浅漬けに、焼き鳥やサラダにかけてと幅広く活用頂けます。
また、梅酢は水に数滴垂らしうがい薬としてもお使い頂けます。

・唾液への効果
唾液と健康には深い関係があります。唾液はそもそも、3つある唾液腺から分泌されているものですが、大きく分けて、自然に出ている唾液(無刺激唾液)と、 食べ物などの刺激によって出てくる(刺激唾液)によって出てくる2種類があります。そのうち、より良い効果をもたらしてくれるのが刺激唾液。食べ物に脳が 反応して出る唾液のことです。確かに、梅干しを見るだけでも唾液が出てきます。刺激唾液には、無刺激唾液とは違い、消化酵素を始め、様々な酵素が含まれて いて、ペルオキシターゼとカタラーゼが活性酵素をやっつけてくれるのです。つまり、食品を摂ることで、口の中で生まれ、活性酵素を減らす働きがあります。

・紫外線から血管を守る
梅干を食べると、UVB波照射に対して、光免疫抑制作用に対する改善効果があります。UV(紫外線)にあたっていると毛細血管は傷ついてしまうので、朝食に免疫力に対する効果がある梅干をとると、紫外線予防となり、血管を守ることになります。梅干は冷えてるほど、吸収が良くなり夜、寝る前によく冷えたデザート梅や梅干をつぶした水を飲むと、効果的です。


梅干の選び方
梅干といってもその種類は様々。当然、酸っぱい物のほうがクエン酸効果は高いのですが、商品によってクエン酸量も様々で、パッケージを見ただけではわか りません。
ただ、目安としてはパッケージの品名と原材料名に注目。実は梅干には大きく分けて2種類あります。(塩だけで漬けた梅干)と(その他の調味料が入っている調味梅干)。
塩だけで漬けた梅干の方がクエン酸量が多く、もちろん酸っぱく、塩分が少し多めなので食べ過ぎには注意しましょう。
調味梅干は、製造過程で塩分を抜くためその影響で抜けてほしくないクエン酸などの有用なものも損なわれしまいます。最近は、塩だけで漬けた梅干は少ないのですが、塩だけ使った白干し梅塩分が約20%と高いので、塩分の摂りすぎにはご注意ください。もっとも塩分が高いと、防腐の効果も高いのは、いうまでもありません。

昨今は、熱中症対策としてこの塩分の高い梅が注目されております。
身体が汗をかくことによって失われるミネラル分を補給する目的で梅干を召し上がってください。スポーツをされる方はオールシーズンお勧めの食材です。

「入梅前の梅を食べるな」と、昔から言われますが、これは未熟な果実では、果肉や種子に、有毒な青酸を生成するアミグダリンやプルナシンが含まれているか らです。梅雨の頃になってクエン酸が増えて酸っぱくなると、この青酸化合物が分解し毒がなくなるのです。でも種は食べない方が良いでしょう。


梅ポリフェノールの高血圧・動脈硬化予防効果

梅に含まれる、梅ポリフェノールは高血圧や動脈硬化の発生を抑制する効果がある。喫煙やストレスによって、血管の細胞にはアンジオテンシン2が増加して、 これが高血圧や動脈硬化を引きおこすが、梅ポリフェノールはアンジオテンシン2を除去してくれる。梅ポリフェノールは長期熟成させた梅酒、またはノンアル コールの梅ドリンク(焼酎抜き)で摂ると効果がアップする。これをつくるとき青い梅は、カチンカチンに凍らせておくと、梅の細胞壁が壊れて有効成分が水に 溶けやすくなるから。


梅肉エキスには、高血圧を抑制する作用があります

梅肉エキスは血圧を安定させてくれる、という実験データがあります。そのメカニズムは、まず、血液中にある「ACE酵素」が、血液を上昇させる物質に働きかけて、血圧を上げる作用があり、この厄介者の「ACE酵素」の活性を抑えればいいということです。梅肉エキスには、クロロゲン酸という成分が含ま れていて、これが「ACE酵素」の活性を抑える効果があります。さらには、必要以上のナトリウム吸収を抑制します。つまり塩分の抑制効果に繋がります。毎日一粒の梅は医者いらず、と思って食べておくのが、日本古来から伝わる食習慣の知恵です。

 
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林 知哉

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